固定資産税は課税標準額というものから計算されます。従来は、「固定資産税の税額を決める基礎」である評価額と課税標準額は同じ値段でしたが、評価額はバブル景気といわれた時期に2倍、3倍になりました。当然、そのままでは税額も2倍、3倍と急に高くなってしまうので、それを避けるため、毎年少しずつ税額を上げて将来的に評価額と課税標準額を同じ値段にしようということになりました。
バブル景気の時期が終わり、土地の値段が下がりはじめると、それと同時に評価額も下がりましたが、課税標準額はその下がった評価額まで達していないので、達するまでは徐々に上がり続けることとなります。固定資産税の税額は課税標準額から計算されるので、これが上がると税額も上がることとなり、土地の評価額が下がったのに税額は上がることがあります。
なお、評価額に課税標準額が近づいた(定められた水準に達した)土地については、「課税標準額」が据え置かれたり引き下げられたりしていますので、税額も同じように変動しています。