住宅用火災警報器 最終更新日:2021年4月12日 印刷 平成21年6月よりすべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務づけられています。 なぜ住宅に「火災警報器」が必要なの? 住宅火災による死者の多くは、逃げ遅れによって発生しています。 住宅用火災警報器は、火災の煙や熱を感知して警報音が鳴るため、火災を早く発見することができ、避難や119番通報等の行動を早く行うことができます。 大切な家族の命、財産を火災から守るためにも住宅用火災警報器を設置しましょう。 住宅用火災警報器の種類 (1)煙式感知器 火災により発生した煙を感知して火災を知らせるもので、寝室や階段に設置します。(2)熱感知式 火災による熱を感知する警報器で、感知器の周辺が一定温以上に達したときに作動します。台所や火を使う場所などに設置します。 どこで買えばいいの? 消防設備業者、ホームセンター、電気店などで取り扱われています。価格については、メーカーや種類、機能等により異なります。詳細については、それぞれのお店にお尋ねください。 なお、購入する場合は日本消防検定協会が火災警報器の品質を保証しているNSマーク(鑑定マーク)が付いているものを選びましょう。 住宅用火災警報器の設置場所と設置位置 設置場所 設置位置 寝室 就寝に使用する部屋の天井又は壁面 階段 就寝に使用する部屋がある階の階段の踊り場の天井又は壁面 台所 設置義務なし。可能であれば設置する。 設置した後はどうすればいいの? 1.警報器が鳴ったときの正しい対処方法を知っておきましょう ●火災のとき ・周りのひとに大きな声で知らせ、119番に通報しましょう。 ・避難しましょう。 ・可能なら初期消火をしましょう。(決して無理はしない。) ●火災でないとき 火災ではないのに警報器が鳴る場合があります。警報停止ボタンを押すか、ひき紐を引いて警報を止めてください。 ・電池切れのとき 電池切れ警報が鳴ったら、電池を新しいものに交換してください。 (機器本体を交換する機種もありますので、ご注意ください。) 2.住宅用火災警報器の適切な維持管理をお願いします ・警報器に付属している取扱説明書を必ず確認してください。 ・警報器の交換時期を知っておきましょう。 (最大10年を目安に警報器を交換することをおすすめします。) ・くん煙式殺虫剤等を使用すると、警報器が鳴ることがあります。警報器をビニール袋で覆うなどしてください。終了後は必ず元の状態に戻してください。 奏功事例はあるの? 「寝タバコの火が布団に!」 タバコを吸いながら、うたた寝をしてしまい、布団に引火したもの。 住宅用火災警報器の音に気づいた隣人が警報器により早期に火災を発見し、大事に至りませんでした。 「コンロに鍋をかけたまま!」 マンションの居住者が、コンロに鍋をかけていたことを忘れ寝入ってしまったもの。 隣室の居住者が、ベランダ越しに白煙及び住宅用火災警報器の音に気づき消防へ通報。 駆けつけた消防隊がコンロのスイッチを切ったため大事には至りませんでした。