ぎおんさんはもともとインドの祗園精舎の守り神で、夏のはやり病に罹らないようにという願いから、寛永4年(1627年)法妙寺創建のときに始まったと言われています。
町内7つの地区が毎年交代で法妙寺から祗園堂まで「おくだり」の行列をつとめています。お下りとお上りの行列は、男たちに支えられた魔ばらいの鉾を先頭に、傘鉾、吹き流し旗と神輿行列が続きます。魔ばらいの鉾は、家々から災いを断ち切るために玄関内に突っ込んだり、伝統の装束に身を固めた小学生からなる「なぎなた使い」が魔祓いの舞(なぎなた踊り)を披露したりします。神輿の下をくぐると無病息災になるとの言い伝えがあり、参詣者は腰をかがめて一年の健康を願います。 | |