認知症とは
「認知症」とは、さまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶力や判断力など)が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたす状態のことをいいます。具体的な症状には、記憶・記銘障害や見当識障害などの中核症状、不安・焦燥、妄想などの行動心理症状があります。
「認知症」と年相応の「もの忘れ」の違い
認知症の初期症状にみられる記憶障害による「もの忘れ」と、生理的老化による年相応の「もの忘れ」とは異なります。誰しも年をとると、もの忘れをしやすくなりますが、そのもの忘れが認知症によるものか、生理的老化によるものかを知っておくことが大切です。
「認知症」と「もの忘れ」の違い 認知症の「もの忘れ」 | 生理的老化による「もの忘れ」 |
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◆体験のすべてを忘れてしまう 体験したこと自体を忘れてしまいます。 | ◆体験の一部分を忘れる 食事の内容などを忘れることがあります。 |
◆もの忘れをしたことを自覚できない 忘れていること自体を気づかなくなります。 | ◆もの忘れをした自覚がある 自分が忘れっぽいことをわかっています。 |
◆日時、人、場所などがわからなくなる 月日や家族、自宅の場所などがわからなくなります。 | ◆日は多少間違えても、月は間違えない。人物や場所などは覚えている 家族や自宅の場所を忘れることはありません。 |
認知症は早期発見・早期対応が大切です
<早期発見のメリット>
●発症の原因によっては、早い段階で治療を始めれば回復が期待できる場合もあります。
●早期の対応でその後の症状の緩和や進行の遅延が期待できます。
●今後の生活の備えやもしものときの話し合いを余裕をもって進められます。
認知症を疑うような行動や体調の変化に気づいたら「気のせいかな」「年だから仕方がない」と自分で判断せず、専門の医療機関や長与町地域包括支援センター(095-887-3008)までご相談ください。
認知症地域支援推進員をご存じですか?
「認知症のような症状があるが、どこの医療機関にかかったらよいかわからない」
「この症状や行動は認知症によるものなのかわからない」
「認知症の家族を支えていたが、同じ境遇の方々と語り合いたい」などのありませんか?
長与町には認知症の人やその家族を支援する相談業務等を行ったり、専門の医療機関や介護サービス事業所などの地域の支援機関につないだりする『認知症地域支援推進員』を2名配置し、支援を行っています。お気軽にご相談ください。
ながよみかんカフェ(認知症カフェ)に参加してみませんか
長与町では、認知症になっても安心して暮らし続けるまちを目指し、認知症やその家族(介護者を含む)、地域住民、専門職など、誰もが住み慣れた地域で安心して気軽に集うことができる場を『ながよみかんカフェ』として毎月1回開催しています。どなたでも参加でき、くつろいだ雰囲気の中でお話や相談ができる交流の場です。
場所 :長与町老人福祉センター 1階 大ホール
日時 :第4金曜日 13時30分~15時30分
参加費:1回100円
認知症介護者リフレッシュの集い
認知症の方を介護する家族の方が、ひとりで抱え込まずに介護の苦労・悩みなどを本音で語り合う場として「認知症介護者リフレッシュの集い」を開催しています。お気軽にご参加ください。
場所:長与町老人福祉センター 2階 和室
日時:奇数月 第3木曜日 13時30分~15時
なるほど介護学習会
介護の知識や方法、介護の制度等について勉強します。
場所 :長与町老人福祉センター 1階 大ホール
日時 :第2金曜日 13時30分~15時30分
お問合せ:長与町社会福祉協議会 ☎883-7588
認知症ケアパスをご活用ください
「認知症ケアパス」とは、もし身近な人が認知症になったとき、認知症の進行状況に応じて必要となる医療や受けられる介護サービスなど、地域で行われているさまざまな支援についてまとめたものです。必要な時に、必要な支援をしっかりと受けられるように「認知症ケアパス」をご活用ください。